予習シリーズ算数5年下 第12回流水算・通過算
今回の単元の前に確認してほしいこと、それは和差算である。
前回の第11回でも、「池の周りを反対方向に進む→速さの和」「池の周りを同じ方向に進む→速さの差」ということに気づきその後、それぞれA君とB君の速さの比を求める問題があったが、和と差に気づいたらすぐに和差算!と進められないと、何をやっている(やったらよい)のかわからなくなってしまう。
今回の流水算では、まず上りの速さと下りの速さはそれぞれ、
上りの速さ=静水時の船の速さー川の流れの速さ
下りの速さ=静水時の船の速さ+川の流れの速さ
で求められる。
静水時の速さと川の流れの速さから上りと下りの速さを求めろ、なんてことを問われることはない。
実際に与えられるのは上りの速さと、下りの速さであるため、ここから静水時の船の速さと、川の流れの速さを求めなければならない。
船と川の和が下りの速さ、船と川の差が上りの速さである。和と差が与えられている、つまり、ここで和差算の登場である。
どうせ、ここで使うのだろうな、という準備をするのとしないのとでは大きな違いである。